2008年12月14日日曜日

memo_FiveStars!の作り方(Amazon Associates Web Service編)


FiveStars!を作る上で勉強したことをまとめておく。

Amazon Associates Web Serviceへのリクエストをどこへ送信するかは、どの国のデータベースを検索・参照するかによって異なる。

  • ecs.amazonaws.ca/onca/xml(カナダ)

  • ecs.amazonaws.de/onca/xml(ドイツ)

  • ecs.amazonaws.fr/onca/xml(フランス)

  • ecs.amazonaws.jp/onca/xml(日本)

  • ecs.amazonaws.co.uk/onca/xml(イギリス)

  • ecs.amazonaws.com/onca/xml(アメリカ)


これらのエンドポイントに、例えばHarry Potterというキーワードで検索するには
http://ecs.amazonaws.com/onca/xml?Service=AWSECommerceService    // (1)
&AWSAccessKeyId=[Your Access Key ID] // (2)
&Operation=ItemSearch // (3)
&SearchIndex=Books // (4)
&Keywords=Harry%20Potter // (5)

#実際には一行で書く。
などとする。なお、スペースは使えないので"%20"としていることに注意。

以降、このリクエストについて説明して行く。

(1). 一行目


決まり文句。

エンドポイントの".com"の部分は検索・参照したい国によって".jp"となったり、".co.uk"となったりする。

(2). 二行目


[Your Access Key ID]の部分には、それぞれのアクセスキーを入れる。アクセスキーの参照はAmazon Web Servicesへログイン後、"Your Account"メニューの"Access Identifier"から可能。

(3). 三行目


データベースからの検索を行うには、Operationパラメータに"ItemSearch"を指定する。他にこのパラメータには"ItemLookup"(参照)、"CartCreate"(商品を入れるカートの生成)などがある。(Operationパラメータによって他に必要なパラメータが変わってくるので、次回は各Operation毎に使い方をまとめる予定。)

(4). 四行目と(5). 五行目


"Books"カテゴリから"Harry Potter"というキーワードを含む商品を検索するという意味。

この部分はItemSearchというOperationパラメータに特有のもの。

このリクエストに対するレスポンス


きちんと必要なパラメータが渡せていれば、XMLで正しい結果が戻るはず。

上の例ではキーワードにヒットした商品の情報がItemSearchResponse->Items->Itemに格納されている。


memo_FiveStars!の作り方


FiveStars!を作る上で勉強したことをまとめていく。

まず、準備として、アマゾン・Webサービスを利用するにはここでユーザとして登録する。

これはアマゾンの商品データベースを検索・参照するために必要。

また、アマゾンへのトラフィックを作ることによって収益を得たいと思うならば、各国のアマゾン・アソシエイトとして登録する必要がある。

ただし、アマゾン・アソシエイトの方は、収益を得たいと思っている国の全てで登録しなければならない。(Webサービスの方は利用できる全ての国で共通のアカウント)


次にサイトの構成。

今回はAjaxを利用することで、ユーザからの操作に対してページ内の必要な部分のみを更新して行くような設計にした。

大体、次のような感じ。


  • サーバ側

  • AmazonAWS.php
    <?php
    define("KEY_ID", "Your Access Key ID");
    define("ASSOCIATE_ID", "Your Associate ID");

    $request = "http://ecs.amazonaws.jp/onca/xml?Service=AWSECommerceService";
    $request.="&AWSAccessKeyId=".KEY_ID;
    $request.="&AssociateTag=". ASSOCIATE_ID;
    $request.="&Operation=ItemSearch";
    $request.="&SearchIndex=" . $_GET["SearchIndex"];
    $request.="&Title=" . $_GET["Title"];
    $request.="&Author=" . $_GET["Author"];
    $request.="&Publisher=" . $_GET["Publisher"];
    $request.="&Keywords=" . $_GET["Keywords"];

    $response = file_get_contents($request);
    $xml = simplexml_load_string($response);
    $json = json_encode($xml);
    echo($json);
    ?>
    サーバ側のAmazonAWS.phpは、クライアントからのリクエストをアマゾン・Webサービスのエンドポイント(http://ecs.amazonaws.jp/onca/xml)に送り、そのレスポンスをJSONに変換してクライアントに返す。


  • クライアント側

  • index.html
    <html>
    <head>
    <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
    <title>Testing Amazon Associates Web Service</title>
    <script type="text/javascript" src="jquery.js"></script>
    <script type="text/javascript" src="jquery.form.js"></script>
    <script type="text/javascript">
    $(document).ready(function() {
    var option = {
    success: function(json) {
    $("#SearchResults").empty();
    for (var i = 0; i < json.Items.Item.length; i++) {
    $("#SearchResults")
    .append(
    $("<li></li>")
    .html(json.Items.Item[i].ItemAttributes.Title)
    );
    }
    },
    dataType: "json"
    };
    $("#ajaxForm").ajaxForm(option);
    });
    </script>
    </head>
    <body>

    <form id="ajaxForm" action="AmazonAWS.php" method="get">
    <table>
    <tr><td>タイトル</td><td><input type="text" name="Title"></td></tr>
    <tr><td>著者</td><td><input type="text" name="Author"></td></tr>
    <tr><td>出版社</td><td><input type="text" name="Publisher"></td></tr>
    <tr><td>キーワード</td><td><input type="text" name="Keywords"></td></tr>
    </table>
    <input type="radio" name="SearchIndex" value="Books" checked>和書
    <input type="radio" name="SearchIndex" value="ForeignBooks">洋書
    <button type="submit">検索</button>
    </form>

    <ul id="SearchResults"></ul>

    </body>
    </html>
    クライアントはアマゾンの商品データベースへの検索フィールドを送り、返ってきたJSON形式のレスポンスから必要な情報を抽出する。上の例では検索結果のタイトルをリストにして表示する。

    また、今回はjQueryを利用することでソースコードを簡略化しているので、上の例を動作させるためにはjQueryとそのフォームプラグインが必要となる。



2008年12月11日木曜日

FiveStars!

アマゾンで買い物をする事が多いので、外で買い物をするときもアマゾンでの価格やレビューが気になってしまう。

iPhoneを持ってれば、外にいるときでもすぐに確認出来るのだが、あの小さい画面ではいまいち見にくいなぁ、と思っていた。

で、iPhone用のアマゾンビュアーを作っていたのだが、Amazon Web Servicesの規約を読んだところ、どうやら携帯電話用のアプリケーションからAmazon Associates Wev Serviceを利用する事は出来ないらしい。
(正確には利用するには事前に書面による承諾が必要との事なのだが、これを申し込んだところ断られた。)

せっかく途中まで作っていたので、もったいないと思ってPC用のブラウザから見れる普通のサービスとして作ってみた。

Five Stars!
http://fivestars.kohtaka.com


ところで、iPhoneアプリにはAmazon Web Servicesを使ってるっぽいのがいくつかあるみたいなのだが、これらの開発者の方々はどうやって承諾を得たのだろうか?

参考(AppStoreへのリンク):ItemShelfSnip